今回は、日本のオーディオブランドfinalから2025年10月17日に発売された、Finalブランド最軽量のノイズキャンセリングイヤホン「ZE300」をレビューしたいと思います
そんなあなたにZE300は有力な候補だと思います!
finalの人気モデル「COTSUBU」のサイズ感を踏襲しつつ、ノイズキャンセリングと外音取り込み機能を搭載してきた本製品。果たしてその実力はどんなものなのか、、、?
- 学生の頃から楽器やオーディオ機器を買い漁り
- エンジニアとして日々様々な機械を作ったり使ったり
そんな僕が、測定データやバーチャル試聴も交えて、わかりやすくお伝えしていきたいと思います

安くて小さい、、、それだけでなんかくすぐられ、、、ません??
final ZE300 製品概要
finalは日本のオーディオメーカーで、最近有線イヤホンからヘッドバンドタイプまで、非常に多くのモデルをリリースして勢いのある比較的新しいメーカーです。
日本のメーカーなので、ふるさと納税でGetする事もできたりと、目にしたり手に取る機会が多いかなと個人的には思ったりするメーカーです。
ZE300はfinal(agブランド)の中でヒットモデルであろうワイヤレスイヤホンのCOTSUBUシリーズに、念願の?ノイズキャンセリング機能が搭載されたモデルです。
COTSUBUシリーズの特徴である、小型なサイズを踏襲しながら、ノイズキャンセリング機能が追加されています!
基本仕様
仕様です。
仕様項目 | final ZE300 |
---|---|
接続方式 | Bluetooth (verは情報見当たらず) |
対応Bluetoothコーデック | SBC, AAC |
Active Noise Cancelの有無 | 有り |
バッテリの持ち時間 | イヤホン単体:最大5.5時間 ケース込み:最大16.5時間 |
通話機能の有無 | 有り |
空間オーディオ機能の有無 | 無し |
アプリを用いた音質調整 | 無し |
防水/防塵 | IPX4 |
その他 | タッチ無効機能 |
何と言っても注目ポイントはノイズキャンセリングが搭載されたという事、そして5980円という激安価格設定でしょう!
さっそく詳細を見ていきましょう。
デザインとサイズ感
いざ開封!


ケースサイズは小さいAirPodsProって感じです。ちょー小さいです。



どこにでも忍ばせておけるサイズ感が素晴らしい!!
メイン機を忘れた際のバックアップにも良いかも!?
このサイズ感、 人気モデル「COTSUBU」のサイズ感をほぼそのまま踏襲しており、うどん形状無しのノイズキャンセリングイヤホンの中ではかなり小型です。
表面は指紋が付きにくいパウダーコート仕上げで、質感も良いです。
装着感
装着感はCOTSUBU譲りで非常に良好ですが、一点注意点が。 ノイズキャンセリング機能に対応するためか、耳に挿入する音道部分(ノズル)がCOTSUBUより若干太くなっています。

デフォルトは付属のイヤピース(SS, S, M)の中でMサイズが装着されており、一番大きい状態なのですが、僕は装着時にやや挿入圧力が強めに感じました。
しかし、付属のイヤーピースを1段小さいSサイズに変えたところ、全く問題なく快適に装着できました! 耳の穴が小さい人はイヤーピースのサイズ変更が必須かもしれませんが、イヤホン本体が耳介に収まる感覚はCOTSUBUそのもので、COTSUBUの小型な装着感を求める人にはオススメです!
また、寝ホンとして使えると公式でさらっと謳われています。
試しに寝っ転がって使ってみたところ、確かに横向きでも押されて痛いなどはなかったです!


COTSUBUでも一番小さいイヤピでちょうど良いという人は気を付けた方がよいかも??
音質関連 #バーチャル試聴、データ付き!!
それでは気になるノイズキャンセリング、音質を確認していきます。
比較機種はCOTSUB ASMR 3Dを使いました。
ノイズキャンセリング性能
まずはSinSweep信号での検証です。COTSUBU ASMR 3Dはノイズキャンセリング機能無しなので、単に耳栓としての遮音性と比較していきます

うーん、イヤホン無しよりは遮音されてますが、COTSUBU ASMR 3Dと比較するとそんなに差がみえない??
PinkNoiseでも比較してみます。

黒(イヤホン無)、赤(COTSUBU ASMR 3D)、青(ZE300 NC-ON)
先ほどよりは違いが見えますね。中低域から高域まで、所々COTSUBU ASMR 3Dより遮音されているのがわかります。
実際に聞いてみた印象としても、聞き比べると効果を感じますが、劇的に大きな差分は感じませんでした。
価格的にもZE300の方が2000円程安いという事もあるので、過度な期待は禁物そうです。
ここから考察というか予想になるのですが、ZE300では装着性の改善の為に以下のエアフローポートなる構造が追加されたそうです。

これによって、確かにCOTSUBより密閉感が下がり、閉塞感のような物は下がっているように感じました。
一方で、穴が開いてるわけなので、そこから音が入り込んでしまったりもするのでしょう。
なので、快適性とノイズキャンセリング機能はトレードオフがあるのかもしれませんね。

バキバキのノイズキャンセリング性能、効果を求めている人には向かないと思います!
外音取り込み機能(アンビエントサウンド)
ノイズキャンセリングに加えてアンビエントサウンド機能も追加されました。
このサイズ感で両方の機能を持った製品はあまり見かけない気がするので、小型でつけ心地が良い事を必須とする人には刺さるかもしれません。 イヤホンを着けたまま、コンビニのレジでのやり取りなど、周囲の音を聞きたい時に便利です。

データからもわかりますが、やや取り込み音量が小さめな印象です(高域が結構抑えめ?)。 本格的な会話をする場合は、イヤホンを外した方がスムーズかもしれません。あくまで補助的な機能と考えるのが良さそうです。

それでも外で歩きながら使う時などはアンビエントサウンド機能があると安心!
音質
音質はCOTSUBU ASMR 3Dと比較してやや低域抑え目で、クリアな印象です。
COTSUBU ASMR 3DはASMR向けの調整という事で、やや丸い印象の質感でしたが、ベールを一枚取り払ったようなクリアさを感じます。 ボーカルなど大事にされる方には嬉しいupdateなのではないでしょうか。
特定の帯域を強調するような派手さはありませんが、ボーカルや楽器の音が非常に聞き取りやすく、長時間聴いていても疲れない音質です。
以下の周波数特性データでの比較にも上記特徴が表れているように思います。

低価格のイヤホンは雑な作りの印象である事が多いですが、オーディオブランド製だけあって、完成度の高い質感と感じます。

特に不満は無いけど、個人的にはもうちょっと低音があると嬉しいかも。
(低音好きには物足りないかも??)
まとめ
いかがでしたでしょうか。 今回はfinalの最新ノイズキャンセリングイヤホン「ZE300」を詳細にレビューしてきました。
ZE300はCOTSUBUの小型軽量を継承しつつ、低価格ながらノイズキャンセリング機能と外音取り込み機能を追加した、「コスパ最高なノイキャンデビュー機」でした。
最後に、改めてZE300がどんな人におすすめかを整理します。
こんな人にオススメ!
こんな人には向かないかも、、、?
✖飛行機等で使う強力なノイキャンを求める人
✖リッチな低音を求めている人
5,980円という価格なのでコスパは素晴らしいと思います!ノイキャン入門や、お子さんのイヤホンデビュー、学生さんが自分で買うイヤホンとして、非常に有力な選択肢になると思います。
本記事が参考になったよーという方は、是非本Blogのlinkから飛んで製品をチェック/購入してみてください!

コメント