ガジェットの為の用語解説、Bluetoothのプロファイルについてです。
Bluetoothのプロファイルの概要
最初に概要です。
Bluetooth は、プロファイルという仕様がいくつも用意されており、このプロファイルの通りにデバイスを動かす事で、そのプロファイルに対応した機器同士で、プロファイルで決められたデータのやり取りができるようになります。
つまり、プロファイルは、どんなデータを無線で送信・受信するか?をその送受信のルールとセットで決めている仕様の事です。
Bluetooth (ブルートゥース)とは?
Bluetoothとは、無線でデータの通信を行う技術の一つです。
↓のアイコンのやつですね。
最近のノートPCやスマートフォン、タブレットでは標準装備となっている事が多いですね。
Bluetoothによる通信は、音楽の再生や、マウスやキーボードの接続は広く認識されていると思いますが、実はその他にも様々な種類の通信が行えます。
例を挙げると、
- 音楽を無線で再生したり
- ビデオデータを送ったり
- マウスやキーボードを無線で接続したり
- ファイルを送ったり
- スマホの電話帳情報を送ったり
- 通信しているデバイスの情報を送ったり
などなど、いろんな情報を無線で通信する事ができます。
プロファイル とは
プロファイルとは、どんなデータを、どんな手順で送るか・受け取るかを決めているルールの事です。
説明してきた通り、Bluetoothは色々なデータを通信できる技術です。
色々な通信が可能なのはとっても嬉しいですが、たとえばBluetoothのイヤホンで、マウスやキーボードのような操作データを送れるようにする必要はあるでしょうか?
また、間違ってBluetoothイヤホンとBluetoothマウスを接続できてしまったりすると、使う人にとっては間違いの元になってしまいますよね。
そこで、Bluetoothでは使用目的に応じて、プロファイルというルールを決める事で、そのルールに対応しているデバイスのみ通信ができ、ルールの通りのデータ通信ができるという仕組みが用意されています。
たとえ
たとえば、Bluetoothイヤホンのようなオーディオ機器では、音楽データの送信に対応している事を示す”A2DP”というプロファイルに対応しており、このA2DPに対応している機器同士で無線通信して、音楽データの通信を行い、無線で音楽再生を実現しています。
ちょっと例えを出すと、スポーツのルールみたいなものを考えると良いかもしれません。
野球選手とサッカー選手、どちらもボールをやり取りするスポーツですが、それぞれルールやボールが違うため、サッカー選手と野球選手を集めても、野球をしたら良いのか、サッカーをしたらいいのか困ってしまいますよね。
この時の、ルールがプロファイルで、ボールがデータの種類、といったイメージです。
野球(音楽再生)をしたかったら、野球(A2DP)に対応している選手(Bluetoothデバイス)とボール(音楽データ)を集めてきて野球(音楽再生)をする、という事ですね。
例えがわかりにくかったらスマン
プロファイルの種類
音楽再生はBluetoothでできる通信のほんの一例です。
下の表にガジェットでよく見かけるプロファイルをいくつか紹介します。
プロファイル名 | 通信内容 |
A2DP | 音のステレオデータ(右と左のデータ)の送信 |
AVRCP | 音量の上げ下げ等の操作 |
HSP | 通話に用いる音声の入出力データ |
HFP | 電話の発着信や、通話に用いる音声の入出力データ |
HID | キーボードやマウスの操作データ |
Bluetoothのプロファイルは実際にはもっと多くの種類があります。
Bluetooth公式のHPをみると、各プロファイルの仕様が公開されてますので、興味がある方は覗いてみてください!
コメント