今回は2025/9/19に発売されたばかりで、多くの人が気になっているであろうApple AirPods Pro3 をレビューしたいと思います。
発売直後は一時的に配送遅延になったり、品切れになったりと、発売を待ち構えていた人も多いのかなと思われます。
- ずっと待ち望んでいたAirPodsPro3はどんな性能なのか気になっているそこのアナタ!
- AirPodsPro2を持っていて買い替ええるべきか気になっているそこのアナタ!
ノイズキャンセリング性能を比較できるデータや、youtubeで音質を仮想的に体験できるコンテンツを用意して、AirPodsPro3をとーってもわかりやすく紹介しているので、是非是非見て行ってください。
きっとあなたのお買い物の助けになると思います。
- 学生の頃から楽器やオーディオ機器を買い漁り
- エンジニアとして日々様々な機械を作ったり使ったり
そんな僕の知識・経験からわかりやすくお伝えしていきたいと思います。

AriPodsPro2からどんな進化があるのか、、、!?!?
製品概要
Apple Air Pods Pro3 は2025/9/19に発売されたAppleのAirPodsProシリーズの約3年ぶりの第三世代、新製品です。
Appleから販売されている密閉型のNC(ノイズキャンセリング)対応シリーズの最新作になります。
公式では、ノイズキャンセリング性能がAirPodsPro2と比べて最大2倍!と謳われており、どんだけ進化しているのか? AirPodsPro2から買い替えるべきなのか??と、とても気になりますよね。
AirPods Pro 3 – Apple(日本)

他にも以下に挙げる点が代表的な進化のポイントとして挙げられています
- 音響アーキテクチャの刷新による音質向上
- イヤーチップ含めた装着感の向上
- 心拍センサー搭載によるワークアウト/ヘルスケア機能
- 防塵/防水でIP57等級に適合
言わずもがな、iPhone等のApple製品との連携UIは他にはない洗練された体験があるので、iPhone等お持ちの方にはまさっきにワイヤレスイヤホン購入の候補になるかと思います。

高い買い物だから微妙にケチらない方が、最終的に失敗がないのかな、、という気がします。
僕もAmazonのAppleストアで買いました。トラブルも無く快適です!




参考にAirPodsPro2の同じポーズ(?)ものせておきます。
ぱっと見は大きな変化はないですが、、、詳細を見ていきましょう。

基本仕様
仕様です。追って注目仕様の詳細を取り上げていきます。
仕様項目 | AirPods Pro 3 |
---|---|
接続方式 | Bluetooth |
Bluetoothの規格 | Bluetooth 5.3 |
対応Bluetoothコーデック | SBC, AAC |
Active Noise Cancelの有無 | 有り(AirpodsPro2比最大2倍のノイズ除去性能) |
バッテリの持ち時間 | 最大8時間 (ANCオン時) / ケース込みで最大24時間 |
通話機能の有無 | 有り |
空間オーディオ機能の有無 | 有り(ダイナミックヘッドトラッキングとパーソナライズされた空間オーディオ) |
アプリを用いた音質調整 | 専用アプリなし(OSの機能で調整可能) |
防水/防塵 | IP57 |
搭載チップ | Apple H2チップ、 MagSafe充電ケースにApple U2チップ搭載 |
搭載センサー | 心拍数センサー、肌検出センサー、加速度センサー、タッチコントロール |
イヤーチップ | フォーム材を注入した新デザイン(XXS,XS,S,M,Lの5サイズ付属) |
その他 | ヒアリング補助機能 (会話を強調,大きな音の低減など) |
参考 : 公式情報 AirPods Pro 3 – 仕様 – Apple(日本)
接続方式
最新ではないですがBluetoothバージョン5.3に対応しています 。
また、コーデックは必要最小限の以下に対応しています。
対応Codec | AirPods Pro 3 |
---|---|
SBC | 〇 |
AAC | 〇 |
LDAC | 非対応 |
AptX-LL | 非対応 |
AptX-Adaptive | 非対応 |
AptX-LossLess | 非対応 |
LC3(LE Audio) | 非対応 |
Auracast | 非対応 |
AirpodsPro2の紹介でも全く同じ事を言っているのですが、敢えて繰り返します。
スペックだけを見るとなんだか最新のイヤホンに見劣りする気もしてきます。
でもね、、やはりApple 製品の良いところはそんなスペックでは表現できない所にあります。
Apple製品を使われている方みんなが感じている事と思いますが、Apple製品との親和性/連携が最高に使いやすいです!
Apple製品を持っている方は、それだけでAirPodsPro3を検討する価値があります。
この使いやすさ、他にはない良さが間違いなくあります。
ただ、、、近頃マルチポイント対応のイヤホンが増えてきました。
マルチポイントは、複数台ペアリング、接続状態を維持し、音が鳴り始めたほうのソースを自動的に再生する、という接続切り替え動作が要らないちょー便利な仕様です。
マルチポイント対応機器を使っていると、この便利さが忘れられず、、、
AirPodsPro3はそこが残念だなーと思うポイントです。

世の中がApple Eco systemに追いついてきたのか!?
参考にマルチポイント対応製品でオススメの物を紹介しておきます。

記事も作って紹介してるので是非みてね◎
持ち運びサイズ、ケースの機能
参考に前モデルであるAirPodsPro2と比較しています。
ケースの横幅等の外形はAirPodsPro2からやや大きくなりました。
但し、そもそもAirPodsPro2は他社製品のケースと比較してもかなり小さい方で、サイズアップも本当に僅かなので、実用上は気になりません。
依然として持ち運びしやすいサイズ感だと思います!




ポケットにいれてて気にならないサイズ!
また、ケース関連で取り上げられている機能として、
場所検出機能検出精度が高くなり、範囲も広くなったとありますね。
まだこの機能の恩恵を受けた事が無いのですが、追って検証してupdateできればと思います。
物を無くしやすい方には非常に安心な機能ですね!
装着感
個人的にはこれが一番AirPodsPro2から変化が大きいように感じます。
以下にイヤホン本体を左にAirpodsPro3、右にAirPodsPro2を置いて比較した画像を載せます。



写真だとわかりにくいかもしれませんが、音響構造を刷新した影響なのか、びみょーに形状が変わっています。
一番分かり易い差分は、イヤーチップを取り付けている音の開口部が、AirPodsPro3は飛び出ていて、AirPodsPro2では飛び出ていません。
これの影響かわかりませんが、個人的には装着感は以下の変化を感じました。
- 装着の快適さ : 劣化した!! AirPodsPro2のようなソフトな装着感ではなくなりました。とはいっても普通のイヤホンのなかでは良い部類と感じます。
- 装着の安定度 : 増した!!快適さを代償に安定度は圧倒的に増していますね。運動とかされる方は、これまでAirPodsPro2だと落ちてしまいそうと感じる事もあったのではと思いますが、AirPodsPro3ではかなり軽減されると思います。
これを改善と感じるか、改悪と感じるかは人に依りそうです。
装着感を重要視している人はどこかの店頭等で試される事を強くオススメします!!

個人的には、AirPodsPro2の装着感は唯一無二の快適さを感じていたので、ちょっと残念、、、、
心拍センサーがついて、防水性能もましたので、運動時に使いたい人にはとても良い改善かもしれません。
IP57対応 (AirpodsPro2はIP54)
AirPodsPro2から進化して、IP57に対応しています!
IP57の、”5″の方は防塵に関するグレードで、”7″が防水の規格になります。
なので、防水の事だけを取り上げて話す時は、IPX7、とか言ったりします。
IPX4からIPX7への進化は非常に大きな進化だと思います!!
具体的に、IPX4は全方向からの飛沫などによってデバイスが影響を受けない、というグレードになり、以下のようなユースケースで使用可能です。
- 汗をかく運動中の使用
- 濡れた手で触っても安心
一方で、IPX7は、 水深1mで30分水没しても内部に浸水する事がない、というグレードになります。
製品の紹介としてはワークアウト中の汗に耐えられる、という事と謳っているので、例えばつけたまま水泳するというような使い方は少なくとも推奨はしてないと思いますが、雨や、ちょっとした水没にも耐えられるという事で、かなり安心できますね!

ポケットから出し忘れて洗濯しちゃう勢にも朗報!?
アプリ : 専用アプリは無し!でもiPhone/iPadではOSから各種機能を利用可能!
他のイヤホン製品とは異なり、AppleのAirPods Pro3は専用のスマホアプリがありません!
但し、iPohneや、iPadなどのIOSデバイスでは、OSから各種機能を使う事ができます。
以下に対応機能一覧を示します。
仕様項目 | AirPods Pro 3 |
---|---|
ノーマル、NC、外音取り込みの切り替え | 〇 |
NCのモード設定 | 〇:適応型オーディオ、アクティブノイズキャンセリング、外部音取り込みモードなど |
外音取り込みの切り替え | 〇:標準、ヒアリング補助機能など |
空間オーディオ | 〇:パーソナライズされた空間オーディオ(iPhone必要)、ダイナミックヘッドトラッキング |
EQプリセット | なし(OSの「ヘッドフォン調整」で対応) |
EQマニュアル調整 | なし(OSの「ヘッドフォン調整」で対応) |
聴力測定→EQ自動生成 | 〇(「ヒアリングチェック」機能が類似する機能) |
BT モード切替 | なし |
BT コーデック切り替 | なし |
マルチポイントON/OFF | なし(Appleデバイス間切り替えはスムーズ) |
タッチ操作のON/OFF | なし |
タッチ操作のカスタマイズ | 〇 |
装着状態テスト | 〇(イヤーチップ装着状態テスト) |
イヤホン場所検出 | 〇(「探す」機能に対応) |
FWアップデート | 〇(自動) |
通知音言語設定 | なし(効果音でガイド) |
ヘルスケア機能 | 〇(心拍数測定、ワークアウト連携) |
ライブ翻訳機能 | 〇(ベータ版として提供、日本語への翻訳はまだ) |
AirPodsPro3で新しく追加された気になる機能と言えば、心拍センサー搭載によるヘルスケア機能と、ライブ翻訳機能ですよね!!
ヘルスケア機能 (心拍センサー)
ヘルスケア機能はiPhoneやiPadにAirPodsPro3を接続していると使える機能のようです。
以下のような心拍データが取得できました。

ただ、僕は普段はAndroidスマホと接続して使用しているため、正直この機能の恩恵はありません。iPhoneやiPadとセットで使う予定でない方はご注意を!
ライブ翻訳機能
こちらは、iPhone 15Proや iPhone16pro、またはM1以降のiPadなど、比較的新しいAppleI Intelligence対応デバイスを持っていないと使用できないとのことです。
残念ながら僕は対応機器を所持してないため試す事ができず、、、
入手した際には試して紹介できればと思います。。。
以下お手持ちの機器が対応しているかご参照ください。

引用 : Apple Intelligence – Apple(日本)

13inchのiPad気になるんご…^p^

音質関連 # バーチャル試聴、データ付き!!
さて、それではメインの音質関連のレビューに入っていきたいと思います。
ノイズキャンセリング機能 : AirPodsPro2 比2倍!?
まずは個人的に一番気になっていたノイズキャンセリング性能からです。
AirPodsPro2と比較しながらレビューしていきたいと思います。
まずは測定したデータを見てみましょう。自作のASMRマイクで測定を行っています。
イヤホン無状態に対して、AirPodsPro2(ノイキャン有)と、AirPodsPro3(ノイキャン有)を比較しています。
まずはSin波のSweep信号での比較です。黒線から、グラフの↓方向に線が下がれば下がるほどノイズキャンセリング性能が高いと言えます。

どうでしょうか、、、とっても微妙ですね、、、
二倍、、、??という気持ちになります。なんならAirPodsPro2に負けてるのでは、、、??
続いてPinkNoiseで比較してみます。

おぉ~ん?? さっきより良さそうですね。 特に高域の性能が上がってそうです。
2000[Hz]あたりに気になるpeakがありますが、これは僕の自作ASMR-micと相性が悪くて、ややハウリングしそうになっていたのが原因と思われるので、無視してもらって大丈夫かと思います。
最後に地下鉄ノイズで比べてみます。

おぉー!これで見ると明確に進化しているように見えますね。
測定音のようなものではなく、実際の環境の騒音を使って方が良い結果がでるというのは、適応的な処理が進化しているのかもしれませんね。
実際聞いてみた体感からすると、確かにNCの性能が一段階、、、と言うほどではないかもしれませんが、0.6~0.7段階上がったなという気分になります。
もう少し具体的な体験で言うと、個人的には以下のようなシーンで差を感じました。
- カフェで作業中に、周囲のカチャカチャ音みたいな音の消し残しが少なくなり、より静けさを感じる事ができる
- 地下鉄の走行音の特に低域の静けさが増し、社内アナウンスにも気づきにくい(これは嬉しいわけではないですが、あくまでNCの性能を表現するのに分かり易いかと思ったので)
二倍という謳い文句に期待を持つとがっかりするかもしれませんが、地味な進化は確かに感じる事ができました。
最後に、ASMR Micで録音したyoutube動画のLinkです。
ノイズキャンセリングの効果のイメージをつかめると思うので、是非参考に聞いてみてください。
正直に言えば、AirPodsPro2を既に持っている人からすると感動的な進化とは言えない範囲に個人的には感じます。
新しいもの好きでどんどん買い替えて試したい人は買い替えるのも良いと思いますが、そこまでノイズキャンセリング機能に拘りがなかったり、金銭的に悩ましい人は無理して購入する必要はないかもしれません。

イヤーチップが発泡フォームになった事の影響が大きいとすると、市販のウレタンフォームタイプのイヤーチップをAirpodsPro2に着けたら同等になるのだろうか、、、? 今度試してみようかな、、、

音質
続いて通常の音質です。
参考に、音の周波数特性を見てみましょう。

微妙に音の大きさが揃ってなくてすみません、、、
グラフからはなかなか読み取りにくい部分もありますが、こちらもノイズキャンセリング性能と同様に地味な進化を感じます。
僕は以下のような点にAirPodsPro2からの進化を感じました
- 低音再生能力の向上。より力強く、弾力のある低音を感じられる。AirPodsPro2だと少し苦しそうに出していた低音に余裕が感じられる
- 中~高域のギスギス感の減少。さしすせそ、のように刺さりやすい音が聞きやすくなる。
- 音の空間表現の向上。AirPodsPro2より一段音同士がセパレートし、広い音場を感じる。

ぱっと聞いて全然違う!!というようなドラスティックな差はありませんが、正統進化といった印象で全体的に良くなっているように感じました。これまではスマホのアクセサリ的な位置づけかなという印象をもっていましたが、オーディオ機器として音楽音質を最優先に求める方も射程圏なのでは!?
外音取り込み
外音取り込み機能の音質です。
どれだけ自然な音色で取り込めるかで、長時間装着時の快適度や、外出時に周囲の音を聞きたい等のユースケースに向いているかが確認ポイントになると思います。

グラフでもそこまで大きな差はないですが、体感も何度も付け替えて聞き比べないとなかなか差がわからない位ではありましたが、一応以下のポイントの向上を感じました。
- 自分の声の自然さ : 喋ったりしたときに、AriPodsPro2だと不自然に自分の声が小さくなっているのが、AirPodsPro3ではやや自然になっているように感じました。

AirPodsPro2からの進化という意味ではほぼ無いようにも思いますが、そもそもAirPodsPro2でも完成された体験だった!!
上述の通り、相変わらず密閉タイプのイヤホンの中で最高の外音取り込みの自然さです。
ずーっと外音取り込みで装着していると、装着しているのを忘れてしまいそうになるくらに自然です!!
通話性能
最後に通話性能です。
通話性能はどのような検証環境が適切か検証中なのでデータなどはお待ちを、、、
両者のMicを使って自分の音声を録音して聞き比べた印象からすると、
普通のユースケースにおいてはAirPodsPro2と大きな変化なし!と言った印象でした。
もし検証を進めてupdateがあったら更新するようにします。
まとめ
約3年ぶりに発売されたAirPodsProシリーズの最新作、AirPodsPro3を詳細にレビューしてきました。
発売してから一か月以内なので、ギリギリ流行りに乗れてるでしょうか、、、??
個人的な印象ではありますが、今のところAirPodsPro2が登場した時ほどの大きな進化は感じませんが、堅実に性能を上げつつ、より他機能(ヘルスケア、Live翻訳)に進化を遂げた、といった印象です。
既にAirPodsPro2を持っている方は非常に購入するか悩ましいと思いますが、まだ持っていない方には非常に有力な選択肢になると思います。
最後にAirPodsPro3を買うべき人、いったん様子見でも良いかな、という人を整理します。
AirPodsPro3がオススメな人
- 今あるワイヤレスイヤホンでiPhoneに一番ぴったりのイヤホンがほしい!という方
- 自分のデバイスを最新/最高性能のデバイスで常にアップデートしたい方
- トレーニングや運動を趣味/日課としている方
AirPodsPro3の購入がオススメでない/様子を見た方がよい人
- AirPodsPro2でそれなりに満足しており、次に買う物にはそれなりの進化を期待している人
- AirPodsPro2の装着感が気に入っている人
高い買い物なので悩ましいと思いますが、是非本Blogの情報を参考に購入を検討してみてください。
本記事が参考になったよーという方は、是非本Blogのlinkから飛んでAmazonでお買い物して頂けると、Blog更新の励みになりますので、何卒よろしくお願いいたします。

また、途中で比較対象としてでてきたSOUNDPEATS Air5Proのように、その他のイヤホンのレビューもしていますので、是非参考にしてください。
安くてそこそこでいいんだけど、、、と言う人には圧倒的に SOUNDPEATS Air5Proをオススメします。
それではまた。
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